みほのおしり

PCOのみほの恋愛と結婚について

PCOと恋愛ー大学の先輩ー

処女なのにピルを飲みだして数ヶ月。

恋をしました。

相手は大学の同じ部活の3つ上の先輩でした。その先輩はすでに部内で3人と付き合ったことがあって、3人目の彼女に振られて間もなかったようです。

当初、私は彼に別に好きとか嫌いとかいう感情は全然ありませんでした。「なんかヘラヘラしてて、ニヤニヤしたやつ」くらいのもん。そんな彼が振られて悲しんでいる姿は、「ちょっとかわいそうだな」と思えました。

ある日部活終わりでご飯を食べている時、私が耳に髪をかけたら、その先輩がすごい顔で私のことを見ていました。あれ以降、部活以外でも連絡を取ったり、話したりする機会が増えたから、多分あの瞬間に彼は私のことを好きになったんだと思います。「女の人が髪を耳にかける姿が好き」とも言っていたと思います。傷ついている男の人は簡単に恋をするのかなぁと思ったりしました。

そんな私も、気にかけている人が自分に好意を持ってくれるのは初めてのことでした。すごくうれしかったし、彼のことはすぐ好きになりました。彼はいつもヘラヘラしてて下ネタばっかり言ってるけど、部活でも学業でも成績は優秀。才能というよりは努力の人で、ちょっとよく見てみれば、魅力に溢れている存在でした。

ただ1つ問題があって、学生にはよくあることなんですが、私の仲のいい同級生がずーっと彼のことを好きだったんです。告白も何度もしていたみたい。

全然気にも止めてなかった人を好きになって、この気持ちが長く続くかわからなかったし、何よりその友達との関係を壊すことが怖かった。「あの子のことがなかったら、俺はみほと付き合っていたと思う。」そう言われて、全部大事にしたくて、臆病な私は、彼と水面下で会うようになりました。

最初のうちは、お互い恋をしていたし、みんなに内緒にしているのもすごく刺激的だった。罪悪感も後押しして、燃えに燃えていた。私の処女?も彼に捧げました。「初めてが彼氏と呼べない相手でもいいのか」そう聞かれて、処女の概念なんてハゲた教授に金属製の器具を股に入れられた時点でなんだかよくわからなくなっている私は「うん、いい。」と即答。

筋肉と脂肪のバランスが最高でシルエットでさえ楽しめるきれいな身体。

気持ちいい角度でピストンを持続できる体力。

彼にはSEXの楽しさも気持ち良さもたくさん教えてもらいました。

 

彼との関係が1ヶ月程度続いた時だったと思います。彼は医学生だったので、PCOのことについてきっと理解があるだろうと思い、PCOのこと、それに伴いピルを飲んでいることを打ち明けました。彼は彼は「え?みほが?」とびっくりしていましたが、それ以降コンドームはつけなくなりました。「俺、STD(性感染症)ないし。」と。

子どもを作る能力が低い女は、女としての価値が低くて、大切にされないものなのかもしれない。そんな卑屈なことを思っていました。

きっと理由はそこじゃないんだと今は思います。

感情の面でも、彼はどんどん私への熱が冷めているのもわかりました。私がどんどん彼にのめり込んでいるにもかかわず。同級生のあの子は、もう別に彼氏ができているけれど、私たちは周囲に関係を公言することはなく、ただSEXしているだけ。しかもどんどんSEXが適当になっていく。私は彼の都合のいい女に成り下がりました。

でも好きだった。彼は顔は柔和な柳沢慎吾みたいな人で、全くイケメンではないんだけど、「自分ではジャニーズよりかっこいいと思う。人に言うと否定されるから言わないけど。」という彼を私はジャニーズよりはかっこよくはないと思うけど、そういう他人に言わない本心を私に話していることが嬉しかった。否定もせずに笑顔で笑顔で「そうなんだね」と答えたと思います。恋って恐ろしいですね。

彼には多分必要とされていて、同時に全く大事にされていないのも知っていました。私は自分の存在意義を『彼の精神衛生を保つ聞き分けのいいかわいい女』に見出していました。そして、いつか私の聞き分けのいい女でいる努力を認めてもらいたかった。

でも、無理でした。彼は、私の周囲で「俺は今は彼女を作る気はない。卒業したら看護師と付き合って結婚するんだ」と言っていたり、私の父の職業を暗にバカにすることを言ったりしていました。

「でも好きだから」で片付けられなくなるほど、とても辛くなってきて、限界がきました。私はいつも彼のことばかり考えているのに、彼との未来は何も見えない。

そう思った私は、とあるクリスマスに自分から「もうこの関係やめたい。あなたのことばかり考えて、他に何も手がつかないの。」と、彼に伝えました。彼は私のことをかわいそうに思うような表情をして、「ごめんね」と言って数年続いたその関係はあっさり終わりました。

ただ、彼は卒業する際に、なぜか私との関係を周囲にバラして卒業していきました。多分、彼のいいなりになっていた私のことが彼の自尊心をくすぐり、自慢したかったのでしょう。

まだあと1年部活で過ごす期間がある私は、彼の置き土産にぶちギレ。キレる資格もないかもしれないですが、あんなに人の目を気にしていたのに元も子もないことをされて、正気ではいられなかった。顔を見た瞬間にビンタでした。それ以降彼とは会ってません。

そんなバカ女みほと大学の先輩とのお話はこれでおしまい。次回は初の彼氏とのお話です。