みほのおしり

PCOのみほの恋愛と結婚について

PCOと恋愛ー初めての彼氏ー

3歳年上の部活の先輩との関係を終了したのが、私が大学3年生21歳の時。若いなぁ。

 

4年制大学を卒業して、無事看護師になるためには、卒業論文と国家試験の合格が必要だし、4年生の前期まで実習をしていたりするので、最終学年の4年生は結構忙しいんですよ。

私は卒業論文のテーマを『一般人が希望する新卒看護師の技術レベルはいかなるものか』というような内容にしました。

というのも、学校によって色々なんでしょうけれど、私の学校では、演習でも実習でも、実際に人の腕に針を刺したことがないまま卒業する人が大多数だったからです。一般の人って、新卒看護師だとしても、採血くらいは実際にしたことがあるだろうと思っているんじゃないかな?と、このテーマにしました。

研究方法は、医学と関係ない分野の人たちにアンケートをとるという手法でした。アンケート用紙を実家に送ったり、色々したのですが、その時にドーナツ屋さんでアルバイトをしていた時の仲間にも協力を得ました。

ドーナツ屋さんのバイトって、女性がするイメージがあると思いますが、立地が繁華街の入り口で、土日は夜の3時まで営業しているちょっと特殊なドーナツ屋だったので、治安が悪いからか、近くにある総合大学の男子大学生のバイトが多かったんです。

私はその時すでにドーナツ屋さんのアルバイトはPCOの悪化を理由に辞めていたので、お願いするのは気が引けたんですが、私には医療関係者じゃない友人が本当に少なかったので、彼らにもお願いすることを決意しました。

一緒にアルバイトをしていた4人の中で、一度一緒に美術館に行ったことのある人に声をかけたのです。

彼は快諾してくれました。私は逃げるようにアルバイトを辞めたのもあって、断られても仕方ないなと思っていたので、本当にうれしかった。

その後、研究が終わっても連絡を取るようになり、失恋やら実習、研究、国家試験の勉強でへなへなになっていた私は彼の優しさが身にしみて、とうとう4年生のクリスマスに彼とデートし、付き合うことになりました。

あ、ちなみに、研究の結果としては、実際の新人の技術レベルより高いものを一般の人は求めてるよというものでした。予想通り笑

 

彼とは3年間くらい付き合ったかな。彼のいいところは、すごくセンスがいいところ。持ってるもの、聴いてる音楽、そういうのは全部素敵でした。あと、正義感が強いところ。道路交通法とかを守らない奴に対してすごいキレる。本人は免許持ってなかったけどね笑。あと、部屋もすごい汚い。すごい汚いけど、たまーーーーに本気で掃除をすると本当びっくりするくらいきれいになるので、検索すればネットで汚部屋のビフォーアフターの彼の部屋の画像が出てくるほど汚かったです。たしか、画像は本人がmixiとかにあげたのを誰かに一般公開されたらしいです。たしか。

 

付き合った当初、私は大学4年生、彼は大学院の1年生でした。私の就職先が彼の家に近かったので、私が仕事を始めてからは、ほとんど彼の家にいました。

同棲みたいな生活が、私にはとっても楽しかった。すごくしんどい看護師1年目でも、彼といるから、仕事のつらいことは仕事以外の場で考えなくてよかった。本当に彼は私の救いでした。汚い彼の部屋を掃除したり、洗濯をしたり。料理は彼が好きだったので、彼が作っていました。

体の相性は、どうだったんだろう。我慢汁の量がハンパじゃない人だった。私もすぐビチャビチャになる体質なので、SEXする前はもうお互いパンツぐっしょり。当時はそれが当たり前だったからなんとも思わなかったけど、今考えればエロい。とりあえずドキドキはしないけれど、相性が悪いわけではなかったと思います。まぁとりあえずお互い20歳そこそこの男女なのでね、相性とかそういうことは全て性欲の強さで打ち消されていたようにも思います。

 

当時彼には近くにあまり友達がいませんでした。彼は大学院に進学して、学部の頃の友達の多くは就職で離れた都会に行ってしまった頃なので、彼女がいても、多くの友達と離れてしまった寂しさがあったんだろうなと思います。

「学部の頃の自分には、彼女もいなかったけれど、あれはリア充だったと思う。」

その言葉を聞いて、私は、「この人は私との今の生活よりも、友達といた方が楽しかったのかなぁ」と思いました。私はわりといつもこんなふうにネガティブに考えがちで、その時はそれに加えて、思ったことを言葉にしないという私のいちばん悪い癖も重なって、なんだかスッキリしない思い出です。

もし、「今は楽しくないの?」と聞いたら、「今もすごく楽しいけどね」と言ってくれたかもしれないし、そうじゃなくても色々話ができたのかなと今は思います。でも、きっと、私も「学生の頃のあの先輩に対する気持ちの方が大きかった」と思っていたから聞けなかったのかもしれない。

 

彼とは、将来結婚するつもりでいました。彼の実家にも、彼と私とあともう1人ドーナツ屋さんのアルバイトで彼の学部から大学院までも同じという友達と3人で遊びに行ったことがあります。彼の実家に泊まったあと、動物のいるテーマパークに行って、海に行って、そのあと温泉に入って。すごく楽しかった思い出です。

 

彼は大学院を卒業して、私の住むまちからいちばん近い都会にあるIT系の会社に就職しました。私は2連休があると、彼の家に遊びに行きました。在来線で片道2時間くらいの距離。私の仕事の都合上、2連休がいつも土日とは限らないので、昼間は彼の家でひとりで過ごしたり、近くのマックや美術館に行ったりすることも多かったです。彼の家に行っても少しさみしい時間がありました。

彼は就職してから1度も私に会いに来てくれませんでした。ドーナツ屋バイト時代の友達のためには有休を使ってまで遊ぼうとするのに。

彼のことを頭がいい人と私は思っているので、きちんと理解してくれるだろうと思い、PCOのことは打ち明けていました。同時に、PCO高齢になればなるほど、妊娠しにくくなるとも言われているので、自分は子どもが欲しいからできれば早く結婚したい、いつ結婚するか、ということも。

「そのうち。」これが彼の答えでした。

この人は私のことが大事ではないんだろうな。

そんなことを思いはじめました。

 

それでも別れるようとまでは思っていなかったけれど、「もう別れたい!」と思ったのは、私が大学時代の部活の友達と遊んだ時です。

卒業前から、彼とばかり一緒にいたので、社会人になってから全然友達と遊んでいなかったのですが、久しぶり友達と遊んだら本当に楽しかった。当時友達はみんな彼氏がいなくて、「この前の合コンはこんなだった」とか「今度〇〇に飲みに行く」とかそんな会話がされてて、あぁ私も知らない人とお酒を飲んで楽しく話したいし、ドキドキしたい!しかも多分、これは若い今しかできないことだ!

ということで、とりあえず浮気をしてみました笑 当時23歳の私。ナンパして来た20歳の子とSEXしてみた。体相性がいいってああいうことを言うんだなぁって思いました。あの浮気が全然楽しく感じなかったら、きっと彼と結婚していたんだろうなぁ。

もし、彼氏と別れずにこのままいたら、人生後悔すると思って浮気をきっかけに別れました。 事あるごとに「もうお別れだね。」と言い続けた。

ある時「本気なの?」と言われて、

「本気。」

「なんで別れたいの?」

「遊びたいし、あなたは友達には会いに行くのに有休をとるのに私のところには来てくれさえしなかった。」

「それは付き合いの長さが違うからでしょう。」

そんな言い訳じゃなくて、

「そうだねごめんね」ってただ謝ってほしかった。あれで一気に気持ちが冷めてしまいました。

彼は「とりあえず一旦別れるってことでいいんだよね」と言って、別れることを納得。多分、復縁することを希望してるんだろうなとも思いました。私は一回別れたのにまた付き合うという感覚が当時は全然理解できなかったけれど、とりあえず別れてくれればなんでもいいと思って別れました。

その後、私は浮気した20歳に付き合わないかと提案したんですが、振られました笑 そして、なんと、ドーナツの元彼にはすぐに彼女ができた!

いやー悔しかった。あいつに私より早くパートナーが現れたことが悔しかった。元彼がとられて悔しいとは全然思わなかったので別れてよかったんだなとも思いました。

結局付き合った期間は短かったようで、別れたら彼はまた私にモーションをかけてきました。

彼のまだ私に気があるよう態度がすごい嫌でした。都合がいいとかそういうことを怒ってるのではなくて、全然彼には気持ちがもうなかったし、その人は私と付き合う前の彼女のことを「まだ俺と付き合えると思っている」とバカにしていたのに、おんなじことしているのが気持ち悪かった。

全力で私はもう気持ちがないことを伝えました。私の態度に彼は逆上。「結婚する気でいたのに」「最後に会った時のあのつまらなそうな態度はなんだ」などなど。もうなんでもよかったのでとりあえず謝り続けました。

彼はPCに精通しているので、別れた後もたまにそういうこと質問するために連絡をとったり、共通の友達もいたので、情報は耳に入ることはありましたが、自然と連絡はとらなくなりました。

ドーナツ屋の友達から聞いた話では、どうやら彼も結婚したらしく、現在不妊治療をしているようです。なんという運命でしょう笑

「私の不妊に対する不安な気持ちを大事にしなかった罰かな」とか、ちょっと意地悪なことも思ったけど、早く子どもができるといいねと今は遠くから思っています。